いくつになっても花嫁のドレス選びには悩みが付きまといます。30代になると、ブランドのカタログも若い子向けに見えて似合わない気がしてしまうことも。
「自分の年代に合ったウエディングドレスってどんなデザインだろう?」
「たくさん種類がありすぎて何を選んだらいいかわからない」
「純白のウエディングドレスって痛くないのかな」
こういった不安を抱える花嫁さんも多いのではないでしょうか。
結婚式の準備が本格化し始める頃に、同時進行で始まるのがドレス選びです。憧れのウエディングドレスにワクワクしている方や、自分に似合うものをサクッと選びたい方などさまざまでしょう。
ウエディングドレスには、年齢に合わせたデザインなどは特にありません。しかし、30代に似合いやすいデザインの定番などのコツを知っておくと、選ぶ際のポイントの一つにはなります。
自分の好みに合うものや、似合うもの、納得のいく1着を選ぶためにも、まずはドレスについて知っておくことが大切です。
本記事では、30代の花嫁さんに向けたドレス選び方やおすすめのデザインなどを元ドレスコーディネーターが詳しくご紹介します。ドレス選びで失敗したくない方や、ドレス選び前に知識をつけておきたいという方はぜひチェックしてみてください。
30代花嫁のウエディングドレスの選び方
ドレスはシルエットや使用している素材、色味などによって大きく印象が左右されます。自分にはどのようなものが似合うのかをしっかりと確認しながら、選んでいくことが大切です。
30代の花嫁さんには、10代や20代よりも落ち着きのある、大人の女性に似合うドレスが特に人気です。もちろん好みも大事にしたいポイントですが、式のテーマや自分に合うドレスであるかも忘れずにチェックしましょう。
体型や雰囲気に合わせて選ぶ
ドレス選びでは、自分の体型や雰囲気との相性の良さは欠かせません。どのようなドレスが自分をより美しく見せてくれるのかを見極めましょう。
▼体型との相性から考える
ドレスにはさまざまなシルエットのものがあります。
王道といわれるAラインやプリンセスライン、スッキリとしたマーメイドラインやエンパイアラインが有名です。
そのほかにも、細かく分類するとたくさんの種類が存在するのですが、まずは自分に似合うドレスの形を見つけましょう。
例えば、身長が高く細身の体型の方にはマーメイドが似合いやすいなど、体型によって合う合わないがはっきりとでやすい部分です。
ドレスの持つ特徴と自身の体型がマッチするのか試着して確かめましょう。
▼好みの雰囲気から考える
お顔立ちや普段のイメージ、ヘアスタイルなどから感じられる、その人に合わせた雰囲気も大切なポイントです。
好みの部分もありますが、普段の私服などからイメージしてみるとわかりやすいでしょう。
自分ではわかりにくいという場合は、パートナーや友人、家族など、客観的な意見を取り入れてみるのもおすすめです。
結婚式場やセレモニーの雰囲気に合ったデザインを選ぶ
ドレスは結婚式全体の印象を大きく左右します。結婚式のテーマや結婚式場の雰囲気とミスマッチにならないよう、しっかり注意することも大切です。
▼結婚式場の雰囲気から考える
チャペルやバンケットは結婚式場によって雰囲気やカラーが大きく異なります。
結婚式場もドレスも好きなものを選ぶのが一番ですが、ある程度は相性が良いと感じるものを選ぶのがおすすめです。
例えば、大階段がある豪華な披露宴会場にはロングトレーンのドレスを選ぶと、より素敵なウエディングフォトが残せます。
結婚式場とドレスがお互いに引き立て合えるようなセレクトが理想です。
▼セレモニーのテーマから考える
結婚式では、テーマを決めて準備を進めていく新郎新婦も多いです。
テーマはドレスにも大きく関わる部分なので、なるべくテーマとズレのないドレス選びが必要です。
テーマよりもドレスを重視したいという場合には、先にドレスをある程度絞ってからテーマを決めるのも良いでしょう。
痛いと思われないスタイリッシュなドレスを選ぶ
「30代なのに痛い」とゲストから思われるのは恥ずかしい、という不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。10代、20代の花嫁さんと同じドレスでは不安という方は、大人っぽいスタイリッシュなドレスをイメージするのがおすすめです。
▼素材はラメやグリッターよりも刺繍やカットレース
ラメやグリッターの多い衣装は、華やかで派手な印象になりがちです。
一方、繊細な刺繍やカットレースは、控えめながらも品の良い雰囲気が魅力で、大人の花嫁さんにも人気があります。
きらきらが好みの場合は、輝きが一部に取り入れられているものや、きらきらの粒の小さいものを選ぶと、上品な着こなしになりますよ。
また、大人婚では質にこだわるのもポイント。
上質なシルクやハリと光沢のある高級生地などがおすすめです。
▼プリンセスラインよりもAライン
プリンセスラインはAラインと比べると、フェミニンな雰囲気のドレスが多いです。
キュートな印象になりすぎたくない、という場合にはエレガントに着こなせるAラインがおすすめ。
日本人の体型に似合いやすく、年代を選ばない王道のウェディングドレスです。
▼シンプルすぎる場合はアクセサリーでカバーする
スタイリッシュなドレスはシンプルになりすぎないか心配、という人もいるでしょう。
そういった場合には、アクセサリーを華やかにすることで、オシャレで抜け感のあるコーディネートが作れます。
ブライダルアクセサリーは年代を問わず華やかなものをつけやすいので、顔まわりを華やかにしたい時にも活躍するでしょう。
30代花嫁におすすめのウエディングドレスデザインとは
それでは実際に、30代の花嫁さんにおすすめのドレスデザインについて解説していきます。好みや結婚式場の雰囲気なども総合的に考えながら、自分に合うものを探してみてください。
大人花嫁に似合うデザイン
30代花嫁さんには、大人の女性だからこそ似合うウエディングドレスがおすすめです。10代、20代とはまた違ったエレガントな美しさをご紹介します。
▼シンプルなデザイン
シンプルな洗練されたデザインは、最近の流行のひとつでもあります。
無駄な装飾のないデザインは女性らしさを引き立ててくれるのが魅力。
アクセサリーや小物の合わせ方、ヘアスタイルなどで自分らしさを演出できるのもうれしいポイントです。
▼クラシカルで上品なデザイン
派手すぎることのない品のあるデザインも、大人の女性に良く似合います。
着用するだけでザ・ウェディングドレス、という王道感が味わえるのも魅力のひとつ。
レースやビーズ刺繍など、繊細なデザインが入っているデザインも多いので、シンプルすぎないものがいいという方にぴったりです。
挙式シーンに映えるデザイン
挙式シーンは、特に写真や映像に残ることが多いので、ドレス選びの大切なポイントです。まずは、自分の選んだ結婚式場にはどのようなデザインのドレスが映えるのかイメージしてみましょう。
▼ロングトレーンドレス
ロングトレーンのドレスは、世代や流行を問わず人気があります。
バージンロードが魅力的なチャペルや、大階段などがある披露宴式場には相性ばっちりです。
長いトレーンが全て映ったバックスタイルは、挙式シーンの中でも特に幻想的なシーンとなるでしょう。
▼ナチュラルな抜け感ドレス
どんな結婚式場にもさらっと馴染むナチュラルなデザインは、大人でも気軽に流行の抜け感を取り入れられます。
自然を取り入れたナチュラルな結婚式場やガーデンウェディング、リゾートウェディングなどにも人気です。
軽やかなドレスはレストランやゲストハウスとの相性も良いでしょう。
頑張りすぎた印象は避けたい、という方はチェックしてみてください。
カラードレスの選び方
お色直しのカラードレスは選択肢の幅が広いため、ウェディングドレス以上に悩んでしまうという方もいます。大人の女性には、ワインレッドや深緑、ブルーグレー、ピンクベージュなどのカラーが人気です。
深みのあるカラーやくすみカラーは、はっきりとしたカラーよりも肌馴染みがよく、落ち着いた印象を与えます。さらに今時感も取り入れられるのがうれしいですね。
最近では、カラードレスにも幅広いデザインが用意されています。ウェディングドレスと違ったデザインや、あえて露出を減らした袖付きデザインなども大人っぽさを出せるポイントでしょう。
カラードレスは、極端にシンプルなデザインでも華やかさを演出しやすい衣装です。自分の好みに合わせたカラーを思い切って選んでみるのも素敵ではないでしょうか。
カバーしたい部位から選ぶドレスデザイン
腕やお腹など、それぞれ自信がない体の部分がある方も多いでしょう。しかし、せっかくの結婚式の日にはコンプレックスを気にすることなく楽しみたいですよね。
悩んでいる部分をしっかりカバーできるドレスを選ぶことで、自信を持って当日にのぞめます。お悩み別におすすめのドレスデザインを紹介していきますので、参考にしてください。
二の腕をカバーするには
気にしている人が多い二の腕には、袖付きのドレスやオフショルダーのドレスがおすすめです。スリーブ付きのデザインは流行でもあるので、悩みをカバーしつつ今時感が出せます。
オフショルはショルダー部分の幅で大きく印象が変わり、袖付きは生地感やデザインが個性を楽しめるポイントです。一口にオフショルダーや袖付きと言ってもたくさんの種類があるので、自分に合ったデザインを探してみましょう。
お腹をカバーするには
お腹周りを見せたくない場合には、Aラインやプリンセスラインのドレスがぴったりです。スカートの下にパニエを入れて、ふわっとボリュームのあるシルエットになるので、お腹のラインが見えません。
特にウエストから広がるデザインだと、対比によって上半身がすっきり細見えする効果も期待できます。ボリューム具合はパニエで調整しましょう。
反対にマーメイドラインやスレンダーラインのドレスは体のラインがそのままでてしまいます。スッキリ細くは見えますが、お腹のカバーには不向きなデザインです。
背中をカバーするには
半袖や長袖タイプのドレスには、背中もしっかりと覆われているデザインが多いです。ロイヤルウェディングのようなクラシカルな雰囲気で、あえて露出しない上品な雰囲気が作れます。
ケープや羽織れるタイプのトレーンも厳かな雰囲気に。
また、式中はベールをつけている時間が長いため、ビスチェタイプのドレスでも背中が気になりにくいという方もいます。ロングベールを取り入れるなど、小物やヘアスタイル次第でカバーすることも可能です。
背中にボディメイクを行えるメイキストもいるので、トラブルを隠したい、肌色を良く見せたいという方は相談してみてください。意外とゲストから注目される部位なので、しっかり対策しましょう。
胸元をカバーするには
バストが大きい方や露出が苦手という方には、ホルターネックや太めのオフショルダー付きのデザインがおすすめです。しっかりと胸元を覆ってくれるので、お辞儀やかがんだ姿勢でも安心感があります。
ビスチェタイプを選ぶ場合は、ハートカットなど、胸元に切り込みのあるデザインは避けましょう。胸元の位置が高めで、レースや刺繍などのデザインがあると、より強調されにくいですよ。
まとめ:似合わないと諦めないで
30代のウエディングドレスとしては、大人の女性らしさが感じられる、優雅なデザインがおすすめです。デザインはさまざまですが、好みや結婚式場の雰囲気、体型などから、自分に似合うものを見極めましょう。
ドレス選びで特に後悔しやすいポイントは、自分の体との相性がよく感じられなかったという点です。
合わないドレス姿では、当日も気になってしまいせっかくの式に集中することができません。そうならないためにも、まずはどのようなものが似合うのか、気になるポイントはどこなのかをしっかり把握しておくことが大切です。
この記事の注意点などを参考に、自分にとって運命の最高の1着に出会えることを願っています。