喪中でも結婚式に参列していい? お呼ばれ直前に不幸があったら | 結婚式場の選び方

※本サイト内では一部プロモーションが含まれます

結婚式を予定していたけど、直前になって身内に不幸が起こることもあるかもしれません。
突然の出来事にどのように対応したらよいのか迷ってしまいますよね。

「急な不幸があったら、結婚式は欠席した方が良い?」
「結婚式での忌中や喪中のマナーって?」

古くからのしきたりは、わからないこともたくさんあるでしょう。
本記事では、身内に不幸があった場合の結婚式に対する考え方についてご紹介しています。

結婚式での忌中・喪中のマナーを、参列する側と主催する側それぞれの立場でご紹介していますので、参考にしてくださいね。

忌中・喪中はいつまで?

画像:両手を合わせ目を瞑る女性

昔から身近な人に不幸があったら、一定期間は喪に服すという考え方があります。
喪に服すというのは、亡くなった方を偲んでお祝い事を控え、つつましく暮らす様子のこと。

まずは忌中や喪中がどういう考え方に基づいているのかご紹介します。

忌中の考え方

忌中とは、神道の「死は穢れのあるもの」という考えのもと、他人との接触を避けて過ごす期間のこと。
そのため、結婚式をはじめとするお祝いごとや、宴会への参加は欠席するのが一般的です。

神道 五十日祭を終えるまでの五十日間
仏教 身内に不幸があった日から四十九日間
四十九日の法要を終えると忌明けとなる
 

穢れを神様のいるところへ持ち込まないようにするため、神社への参拝も控えなくてはいけません。
故人が亡くなって間もない期間のため、悲しみや喪失感もある中では静かに落ち着いた生活をしましょう。

 

喪中期間の考え方

喪中は、一般的に2親等以内の近親者が亡くなった際に一周忌が終わるまでの最大1年間を喪に服すことです。

1親等は自分と配偶者の父母と子ども。
2親等は自分と配偶者の祖父母、兄弟姉妹や孫までになります。

仏教の考え方に基づいた故人を偲ぶための期間とされ、結婚式や新年のお祝いなどは控えるのは忌中と同様です。

ただし、喪中は神社への参拝を控える必要はありません。
厳密には忌中は喪中の期間に含まれるので、忌明けからは神社へお参りに行っても良いと覚えておきましょう。

 

忌中・喪中に結婚式に参加するかどうかの判断方法

画像:ドレスを着て腕を組み顎に手を当て考え事をする女性

忌中や喪中がどういう期間かわかったところで、結婚式への出席についてはどのように考えればよいかご紹介します。

身内に不幸があった時に、いつまで結婚式への参列を控えるべきなのかは、厳密に決まっていません
基本的にお祝い事は控えるのがマナーですが、タイミング次第で対応が異なるので注意しましょう。

 

また、判断に迷う時は、自分の家族や新郎新婦など、周りの人と相談してみてください

自分は結婚式に出席したいと思っても、家族はよく思わないかもしれません。
新郎新婦は喜んでくれても、親族の中には違う考えを持つ人がいることもあり得ます。

いろいろな意見を聞くことで、納得いく答えが見つかり、判断もしやすくなるでしょう。

 

基本的には弔事を優先させる

弔事は故人と最後のお別れであり、慶事のように後日あらためてご挨拶は出来ません。
結婚式に出席するつもりでも身内に不幸があった場合は、弔事を優先させましょう。
忌が明けてから、あらためてお祝いに伺うのがおすすめです。

 

忌中期間は欠席、喪中期間なら出席という考えが広まっている

どのタイミングで結婚式にお呼ばれされたかが、大事なポイントになります。

結婚式の日程が忌中の真っ只中であれば、欠席しなくてはいけません。
招待されたタイミングは忌中でも、結婚式の日程が忌明けであれば出席してもよいと考える人が多いでしょう。

喪中の期間は故人との関係性によって異なります。
明治時代には法令で喪中期間が定められていましたが、現在は厳密な期間が決まっているわけではありません。

詳しい喪中期間を知り、結婚式への出欠の判断材料にしましょう。

▼親、子ども、配偶者

喪中は故人との関係性が深いほど長めで、血縁関係の近い親や子供、また配偶者などは一周忌が終わるまでの1年間を喪中とします。

▼祖父母、孫、兄弟

祖父母や孫、兄弟の場合、喪中は半年ほど。
ただ、3親等以上の親族でも、特に親しい間柄や同居していた場合は、喪に服することもあります。

つまり身内に不幸があって約50日間は忌中のため欠席、忌明け後は喪中であっても出席という考え方が一般的になってきました

 

新郎新婦さまに相談する

新郎新婦さまが喪中のゲストをどのように判断するかという問題もあります。
新郎新婦様だけでなく、親御さまも含め結婚式を主催する側がどのように感じるかも忘れてはいけないポイント

また、新郎新婦さまとの関係性も参加の判断軸になります。

▼新郎新婦さまと友人の場合

新郎新婦が友人の場合、忌中であれば欠席するのがマナーです。
しかし、最近では「故人が亡くなる前から決まっていたことだから」と、出席する考えもあります。

特に親しい間柄の場合、忌明けであれば大丈夫と考える人も少なくありません
事情を説明して喪中でも出席してもよいかどうか承諾を得るのも1つの方法です。

新郎新婦がどう受け取るかも考慮して、決めるとよいでしょう。

▼新郎新婦さまが仕事関係者の場合

状況が伝わっていない時や近い身内ではない場合は、特に知らせずに出席することもあります。

取引先など仕事関係の結婚式に招待されている場合、主催者の新郎新婦さまは喪中だと知らないかもしれません。
故人が遠い親戚だった場合など、それほど深く気持ちが沈んでいない時は、何も言わずに出席することもあります。

その時の心構えとしては、故人を偲ぶ気持ちを持ちつつ結婚式に出席させてもらうと考えるとよいでしょう。

ただし、新郎新婦さまや周りに、身内の不幸があったことを伝えるのはNGです。せっかくのお祝いの場に水を差さないように配慮しましょう。

一方で同じ部署に所在しているなど、弔事の連絡がまわっていてすでに事情を知っているケースもあります。
その場合、出欠席を迷っているなら、主催者と相談して決めてもよいでしょう。

 

自分の気持ちに整理がつくのかどうか

他に判断材料として重要なのは、結婚式へ参列してお祝いをする気持ちになれるかどうかという自分の心の問題です。
せっかくお祝いの席にお呼ばれしても、気持ちの整理がついてないと存分に楽しめません。







結婚式を欠席する場合の対応方法

画像:欠席に丸が付いた返信はがき

身内の不幸で結婚式を欠席する場合、どう伝えたらよいか迷いますよね。
出席できなくてもお祝いの気持ちは伝えたいという方も多いでしょう。

ここでは、欠席時の返信はがきの書き方や、祝電の送り方、ご祝儀の渡し方などを解説します。

欠席時の返信はがきの書き方

招待状をいただいたのに欠席になってしまう場合は、返信ハガキを出す前に直接お伝えした上で返送しましょう。
欠席の場合でも、ご祝儀を1万円程度包んで後日お渡しするのがマナーです。

返信はがきは欠席に〇をつけて、住所と氏名を記入します。
「御出席」や「御」「御芳」などの文字は二重線で消しましょう。
表面も「行」や「宛」を消し、「様」を書き加えます。

裏面の空欄には、欠席のお詫びと結婚のお祝いを記入しましょう。
特に欠席の場合は、メッセージがないと、相手にわだかまりを感じさせてしまうかもしれません。

結婚式を欠席する際の詳しいマナーについては、こちらをご覧ください。

『【結婚式を欠席】返信はがきのメッセージとお祝いのマナー』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7199/
 

メッセージ例文と注意点

欠席を伝える時は、身内に不幸があったことは書かずに、やむを得ない事情とだけ伝えましょう
相手に伝えることで、かえって気を遣わせてしまいます。

また、文章には句読点を使わないのがマナーです。

メッセージ例文
この度はご結婚おめでとうございます
やむを得ない事情により欠席とさせていただきます
おふたりの末永い幸せを心よりお祈り申し上げます
 

電報を送る際の注意点

結婚式には欠席しても、​お祝いの気持ちだけでも伝えたい方は祝電を送るのがおすすめ。
身内の不幸で欠席する場合も、結婚式に電報を送るのは問題ありません

ただし、祝電は披露宴の中で紹介される場合も多く、喪中だと分かってしまう文章はお祝い事に水を差すためおすすめしません
祝電ではお祝いのメッセージを届け、喪中で欠席になってしまった旨は後日改めて事情をお伝えすれば良いでしょう。

お花やぬいぐるみ付きの祝電も、受付に飾れるのでおすすめです。
祝電披露を避けたい場合は、花束やアレンジメントもよいでしょう。メッセージカードをつければ、お祝いの気持ちが伝わります。

欠席時の電報の送り方については以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

『結婚式の電報例文|欠席するときの送り方とマナー』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7790/
 

ご祝儀はどう渡すべきか

ご祝儀は直接会って渡すのがベストですが、難しければ現金書留で送っても大丈夫です。

忌明け後に渡すか、喪中の場合は新郎新婦が落ち着いた頃がよいでしょう。
欠席の連絡をした時に、ご祝儀が遅れることを伝えておくと親切です。

現金書留のマナーについては以下の記事で解説しています。

『ご祝儀を郵送するときのマナーは? 現金書留で送る方法』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6528/
 

結婚式直前のキャンセル連絡の仕方

画像:紫の数珠と白い菊の花

出席する予定であった結婚式の直前に不幸があった場合は、欠席せざるを得ません。
身内に不幸があることは予測ができない出来事なので、どうしても急な欠席になってしまいます。
どのように新郎新婦さまに連絡をするとよいかご紹介します。

なるべく早く直接連絡を取る

新郎新婦さまはゲストが欠席する際には、お料理や引出物などのキャンセル手続きをしなくてはいけません。
遅くなるほど結婚式の準備が進んでしまうため、なるべく早く連絡をするのが鉄則です。

また、連絡する時は直接電話するのがベスト。
すぐに連絡が取れない時は、先にメール等で連絡しておき、後で電話すれば失礼になりません。

 

欠席の理由はハッキリと言わない

身内に不幸があった旨を伝えてしまうと、お祝いの雰囲気に水を差してしまうかもしれません。
不幸があった場合には、欠席の理由はハッキリと言わないことがマナーです。

「家庭の事情で」「やむを得ない事情があり」と、理由はぼかして伝えましょう。
ただし、新郎新婦さまの方から「何かあったの?」と質問された時には、それとなく理由が分かるように伝えても。

 

欠席になってもご祝儀は後日渡す

招待状にて出席とお返事をしていたが、急な不幸で欠席してしまう場合には、ご祝儀をお渡しするのがマナー。
一般的な金額は1万円ですが、直前の欠席は料理などのキャンセル料がかかるので、3万円を包みます

新郎新婦さまは出席してくれる予定でおもてなしの準備をしているので、欠席すると負担をかけてしまうかもしれないためです。

欠席でもお祝いする気持ちに変わりはないので、きちんと気持ちをご祝儀で示しましょう。
忌が明けたら、改めて新居に訪問するなどしてご祝儀をお渡しします。

 

二次会の参加も見送る

二次会に参加する予定だった場合も、身内の不幸があった時には見送りましょう。
古くは忌中の間は、お酒や肉・魚なども控えるつつましい生活を送るものとされていました。

二次会など結婚式よりもカジュアルな場であっても、お酒を飲んだりお祝いパーティーのような派手な外出は控えるのが理想的。
二次会についても忌明けであれば、出席しても問題ないでしょう。







身内の不幸があっても結婚式をあげるべきか

画像:腕を組み向き合う花嫁と花婿

結婚式を主催する側である新郎新婦さまの身内に不幸があった場合には、結婚式を挙げてもよいかどうか迷ってしまいますよね。
ここからは新郎新婦さまの立場で、不幸があった時の対応の仕方について解説しますので、参考にしてください。

喪中に結婚式をあげていいかの判断

結婚式を挙げようと準備中に不幸があった場合は、予定していた通りに結婚式を挙げてもよいかどうか判断に迷うところ。
判断基準となるポイントを3つご紹介します。
周りの方々の理解や故人との関係性、結婚式までのタイミングなど、十分に考慮して決めましょう

▼両家、親族の理解が得られるかどうか

結婚式は新郎新婦さまだけでなく両家にとって大切なイベントであり、ご親族の理解が得られるかが重要なポイント。
年配のご親族の中には、喪中期間に結婚式を挙げるべきではないと考える方もいるかもしれません。
ご親族にも両親から説明してもらうなど、理解を得られるように手を尽くしましょう。

 

▼ 気持ちの整理がついているのかどうか

自分やパートナーの気持ちに整理がついているかどうかも大切なポイント。
故人を思い出し悲しい気持ちになってしまうなど、心が癒えるには時間が必要な場合もあります。
不幸があったタイミングが結婚式の日程に近いほど、気持ちの整理も難しいかもしれません。

 

▼故人との関係性がどうか

亡くなった故人が新郎新婦さまにとって、どういう関係性の方かというのも判断基準の1つ。
故人が近しい存在であるほど、新郎新婦さまが喪主になる可能性があったり、7日ごとの法要などで忙しくなります。
身内の不幸に関わるさまざまな雑務と、結婚式の準備を平行して行うのはなかなか大変なこと。
故人とのお別れを滞りなく済ませてから、結婚式をする方が落ち着てい準備ができるかもしれません。

 

結婚式を延期するときはどれくらい伸ばす?

もしも結婚式の延期を選択をする場合には、どのくらい先の日程に伸ばすと良いかご紹介します。
基本的には喪中はお祝い事を控えるという考えに基づいて、喪が明けたタイミングになるように延期するのがおすすめ。

ただし結婚式まで直前の場合には、延期するのにもお金がかかってしまうかもしれません。
また、式場によって延期できる期間が決まっている場合もあるので、式場によく確認してした上で延期の日程を決めましょう

 

延期を決めたときの連絡方法

延期を決めたら最初に式場へすぐさま連絡しましょう。
延期に伴う事務手数料などが発生する可能性があるため、できるだけ早い連絡がおすすめ。

式場と新しい日取りなどを相談して延期の日程が確定したら、続いてゲストへ連絡しましょう。
まず主賓や上司など目上の方から順に、直接会ってまたは電話で伝えます
招待状を発送した後の場合は、口頭で伝えたあとにお詫び状を送付しましょう。

​忘れてはいけないのは、自分たちで外部へ手配している発注先への連絡です。
ドレスやペーパーアイテム、ウェルカムグッズやカメラマンなど、外部発注先にもなるべく早く延期の日程を伝えましょう。

 

喪中に結婚式をあげる場合の注意点

不幸があったタイミングによっては、喪中でも結婚式を挙げる選択をする方もいらっしゃるでしょう。

つづいては、喪中に結婚式をあげる場合の注意点をご紹介します。

▼「故人の希望」で開催したことに触れる

結婚式まで近いタイミングで身内に不幸があった場合に、そのまま予定通り結婚式を挙げる新郎新婦さまもいらっしゃいます。
直前でキャンセル料がかかってしまうことや、亡くなった身内が結婚式を楽しみにしていてくれたことなどを考慮した結果の選択です。
関係者にはお酌して挨拶回りする際などに、「故人の希望」で開催したことを折に触れて話すと良いでしょう。

▼神前式ならお祓いが必要

神道の考え方では「死は穢れ」のため、神前式を行う際には事前にお祓いをする必要があります。
ただし、そもそも忌中の間は、神社へお参りに行くのは控えなくてはいけません。
そのため忌が明けてからお祓いへ行き、その後神前式という手順になります。

 

まとめ:お祝いに水を差さないように上手く対応しよう

画像:ゲストからバブルシャワーで祝福される新郎新婦

急な不幸があった際に、結婚式ではどのように対応したらよいか悩んでしまいますよね。
結婚式に参列する側でも、主催する側でもお祝い事なので、失礼がないように出来る限り誠意を持って対応したいところ。

本記事では、結婚式を予定していた時に突然の訃報が入ってきても対応に困らないように忌中・喪中のマナーをまとめました。
お祝いに水を差さないように、落ち着いて対応できるといいですね。







この記事のキーワード

キーワードから記事をみつけよう!

この記事のライター


結婚式場の選び方 - 結婚式のなかの人がおすすめする結婚式場を検索できる