結婚式には親しい友人を招待して、幸せな時間を過ごしたいですよね。しかし、友達が異性となると、さまざまな面で注意が必要です。
パートナーや両家の家族に配慮ができていないと、関係をいぶかしむかもしれません。一方で、招待した異性のゲストに、気まずい思いをさせてしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、ウェディングプランナーとして多くの結婚式を手掛けた筆者が、結婚式に異性を招待することについて解説します。
「異性の友人を結婚式に呼びたい」
「何に気を付けたらいいのか知りたい」
「快適に結婚式を過ごしてほしい」
という方は、ぜひ参考にしてください。
異性の友人を招待するときの注意点や、必要な配慮についても紹介していきます。
異性の友人を招待するのは非常識?
異性の友人を結婚式に招待するのは、非常識ではありません。ただし、新郎新婦の人柄や異性の友人との関係性、家族との関わり方でも異なります。
実際の結婚式では、かっちりした場だと目立ちやすいです。一方で、カジュアルな結婚式では特別目立つこともなく結構紛れてしまいます。
昔は非常識だった
異性の友人を呼ぶことについて、昔はタブーとされていました。現在では価値観も変わってきていますが、厳格な年配の方や住んでいる地域によっては、非常識と捉える方も。
もし、異性の友人を招待したいなら、誰かが気にするかもしれないと考えて配慮しておく方が安心でしょう。パートナーや両家の家族への配慮がないと、後々トラブルの原因になりかねません。
絶対NGなのは元カレ・元カノ
異性の友人を招待する夫婦は珍しくありませんが、元カレ・元カノは絶対NGです。たとえ、今は友人として仲良くしていてやましい感情が一切ないとしても、パートナーや家族はいい気持ちはしないでしょう。
披露宴でお酒が入ると、口が軽くなる人もいます。過去の恋愛話や苦い思い出を持ち出す友人も、いないとは限りません。
幸せな時間に水を差すきっかけになりかねないので、元恋人が来たいと言っても遠慮してもらいましょう。
異性の友人を招待するときの注意点
異性の友人を結婚式に招待したいと思ったら、事前にパートナーや両親の了承を得ることがマナー。その上でどのような配慮をするべきか、注意点を解説していきます。
1.まずはパートナーの承諾を得る
一番最初にすることは、パートナーの承諾を得ることです。ふたりの結婚式なのだから、お互いが納得して進めなければ、不信感を抱いてしまいかねません。
パートナーが知らない友人の場合は、結婚式の前に顔を合わせる機会を作っておくといいでしょう。比較的早いタイミングで食事会などの機会を設けてみてください。
もし、パートナーが承諾をしても不穏な空気を感じたら、招待を諦める方が無難です。大切にするべきは、パートナーに嫌だと思わせないことだと理解しておきましょう。
2.両親からの了承を得る
パートナーの次に、両家の両親からの了承も得ておきます。
特に、パートナーの両親に納得してもらうことが大切です。何も知らせないことで、自分の印象を悪くしてしまう可能性があるからです。
招待したいと考えた理由も、一緒に伝えておくといいでしょう。パートナーからも口添えしてもらうと、了承を得やすいですよ。
自分の両親も、パートナーや相手の両親が納得していると分かれば安心でしょう。
3.できればお互いに異性の友人を呼ぶ
お互いに異性の友人を招待すれば、感覚的なバランスが取れるのでおすすめです。
片方だけに人数が多いと、余計な詮索をされやすくなります。しかし、どちらにも異性のゲストがいれば、周りも違和感を感じにくいでしょう。
家族や親族にも、お互いに異性のゲストを認めていることを、自分たちのスタイルとして伝えやすくなります。
そのためにも、まずはパートナーに相談して、お互いの考えをすり合わせることから始めましょう。
異性の友人を結婚式に呼ぶときにできる配慮
異性の友人を結婚式に呼べることになったら、次は周囲や招待するゲストが気まずくならないような対応をしましょう。ここでは、どのような配慮ができるのかを解説していきます。
1.異性の友人を含むグループで招待する
異性のゲストが一人だと浮いてしまうので、その友人を含む複数人のグループで招待しましょう。
常に何人かで集まっていたら、他のゲストも異性が混じっていても気になりません。みんなでひとつのテーブルに座れば、仲の良いグループなんだと周りも納得しやすいです。
席次表には名前だけでなく、新郎新婦との関係性も記載します。例えば、「高校時代の友人」など、テーブルのゲスト全員が同じ肩書なら、邪推する方もいないでしょう。
2.披露宴ではテーブルを真ん中あたりに設置する
異性の友人が座るテーブルの位置を、会場の中央あたりに準備するのもおすすめです。
披露宴では、メインテーブルに向かって左に新郎家、右に新婦家とテーブルを分けて配置するのが基本です。しかし、あえてどちらとも言えない中心にテーブルを置くことで、共通の友人のように見せることができます。
テーブルの形は、円卓にするのがポイント。席順を新郎友人側にすれば、さらにどちらのゲストか分かりにくくなりますよ。
3.男性なら新郎友人テーブル、女性なら新婦友人テーブルに混ざれないか検討する
男性の友人なら新郎の友人テーブル、女性の友人なら新婦の友人テーブルに混ざれないか、席の配置を検討するのもいいでしょう。
男性の中に女性がひとり、女性の中に男性がひとりでいるから違和感が生まれます。同じ性別のゲストのところに混ざってしまえば、異性の友人が目立つこともありません。
ただし、相手のゲストテーブルに混ざって座ってもらうなら、居心地が悪くないか、話ができる相手がいるかの配慮が必要です。
4.一人参加になってしまうときはフォローする
一緒に招待できる友人がおらず、異性のゲストが一人参加になりそうなときは、周りの協力も仰ぐのがおすすめです。
男性ゲストなら新郎の友人に、女性ゲストなら新婦の友人に、当日ひとりにならないようにお願いしてみましょう。もちろん、男性ゲストを自分の女性の友人に、女性ゲストを自分の男性の友人にお願いしてもおかしくありません。
もしくは、異性の友人と家族が顔見知りなら、家族席の近くに配置して声を掛けてもらうのもいいでしょう。どちらにせよ、疎外感を感じさせないように、気を配ってあげることが大切です。
5.カジュアルな結婚式にして男女混合にする
二次会のようなカジュアルなウエディングパーティーにして、どちらのゲストか分からないようにするのもアリです。
結婚式では、挙式会場でも披露宴会場でも、新郎側と新婦側に席が分かれています。しかし、挙式会場を自由席に、披露宴は半立食やブッフェ形式にすると、ゲストの境界線があいまいに。
席が決まっていても、ブッフェ形式ならゲストが動き回るので、誰がどちらのゲストかそこまで気になりづらいでしょう。
ガーデンパーティーで新郎新婦も自由に動き回るスタイルなら、異性の友人と話していてもパートナーのゲストと混じって区別がつきにくいです。
まとめ:ゲスト全員が心地よく過ごせる結婚式を目指そう
結婚式に異性の友人を招待する方もいるため、パートナーとお互いに理解できていれば問題ありません。両家の家族へも伝えておくことで、間違った詮索も避けられるでしょう。
ただ、今でもタブーと考える方もいるので、肩書や席のレイアウトに気を配るなどの配慮も必要です。
せっかくの結婚式なのだから、友人にも心から楽しんでもらいたいですよね。性の友人がいても違和感がないような工夫をして、ゲスト全員が心地よく過ごせる結婚式を目指しましょう。