結婚式の新郎謝辞とは、これからの夫婦としての抱負や、ゲストへの感謝の気持ちを伝えられる大切なスピーチです。
そんな披露宴の締めくくりとなる新郎謝辞では、どんなことを言えば良いのか悩みますよね。
ただ、しんみりした感動的な謝辞は自分たちには合わないと思っている新郎新婦も多いのではないでしょうか?
「カジュアルな新郎謝辞を行いたい」
「新郎謝辞でどんなことをいえば良いかわからない」
「ゲストに自分たちらしく感謝を伝えたい」
この記事では、このようなお悩みに元ウェディングプランナーがお答えしていきます。
カジュアルな新郎謝辞のコツやかしこまりすぎない例文をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
自分たちの言葉で、ゲストに伝わるカジュアルな新郎謝辞を考えましょう!
新郎謝辞はカジュアルにしてもいい?
そもそも新郎謝辞をカジュアルに行っても良いのかわからないという人も多いはず。
結論からお伝えすると、披露宴で新郎謝辞をカジュアルに行っても問題ありません。
もちろんくだけすぎた内容はNGですが、かしこまった内容にしなければいけないというルールはありません。
逆に、披露宴に上司を呼ばない場合には、カジュアルな新郎謝辞のほうがゲストに感謝が伝わりやすいでしょう。
新郎謝辞の基本構成
カジュアルな新郎謝辞を行う場合でも、基本的な謝辞の構成を抑えておくことは大切です。
ここからは新郎謝辞の基本構成について解説していきます。
それぞれの特徴や具体例を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
挨拶
まず、新郎謝辞の冒頭では簡単な挨拶を入れましょう。
必ず伝えるのは、自分たちの結婚式へ来てくれたことへの感謝です。
そのほかにも、天気や気候、遠方から来てくれたゲストを気遣う言葉を入れても良い挨拶になりますよ。
エピソード
次に、結婚式で感じたことを踏まえた具体的なエピソードを話します。
▼新郎謝辞のエピソード例
- 結婚式で感じた想い
- 今日までどんな想いで準備をしてきたか
- スピーチをしてくれたゲストへのお礼
- 新婦を幸せにしていきたいという決意
- 今後の抱負
結婚式を通して感じたことや今後の抱負を入れると、まとまりのある新郎謝辞になるでしょう。
結び
最後に、結びの言葉で新郎謝辞を締めます。
ゲストの幸せや健康を願う言葉や、これからも2人に力添えいただきたいという気持ちを込めた言葉で、締めくくると良いでしょう。
「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします」などの決まり文句でも、しっかりと気持ちを込めて伝えることが大切です。
カジュアルな新郎謝辞を成功させるコツ
ここからは、カジュアルな新郎謝辞を成功させる4つのコツをご紹介していきます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.ゲストを巻き込んだ内容にする
カジュアルな新郎謝辞にするためには、ゲストを巻き込んだ内容を考えましょう。
披露宴の締めくくりに自分たちのエピソードばかりでは、聞いているゲストも飽きてしまいます。
フォーマルな新郎謝辞では取り入れにくいゲストを巻き込んだ内容も、カジュアルな新郎謝辞なら違和感なく取り入れられるのでおすすめ。
ゲストの名前をスピーチに入れたり、語りかけるような口調で話すと良い新郎謝辞になりますよ。
2.感謝の言葉はしっかりと伝える
カジュアルな新郎謝辞だとしても、感謝の言葉はウケを狙わずにしっかりと伝えましょう。
結婚式で行う一生に一回の新郎謝辞だからこそ、普段言えないような感謝を伝えるチャンス。
特に、男性は感謝の気持ちを言葉にするのが恥ずかしいと思う人も多いはず。
披露宴の締めくくりには、育ててくれた両親や学生時代を共に過ごした友人へ、しっかり感謝の気持ちを伝えましょう。
3.ウケを狙いすぎるのはNG
カジュアルな新郎謝辞を行う新郎さんの中には、「ウケを狙いたい」「ゲストに笑ってほしい」と思う人も少なくありません。
ただ、ウケを狙いすぎると逆に失敗してしまうことも……。
ゲストが思わず笑顔になるようなユーモアはOKですが、身内ネタやヘラヘラしている印象を与える内容はNGです。
あくまでも「謝辞」とは、結婚式に来てくれたゲストへの感謝を伝えるための挨拶だということを、忘れないようにしましょう。
エピソードトークの一部として取り入れるくらいがおすすめです。
4.自分の言葉で話す
フォーマルな新郎謝辞とカジュアルな新郎謝辞の大きな違いは、自分の言葉をありのままで伝えられるかどうかです。
カジュアルな新郎謝辞だからこそ、できるだけ自分の言葉で話すことを意識しましょう。
テンプレートの挨拶文ではなく、結婚式で実際に感じた素直な気持ちを言葉にすることで、カジュアルでも伝わりやすい新郎謝辞になります。
親しい間柄のゲストがメインの結婚式なら、自分の言葉で話すことでより感謝の気持ちを伝えられるでしょう。
カジュアルな新郎謝辞の文例
ここからは、実際にカジュアルな新郎謝辞の文例をご紹介していきます。
長すぎる新郎謝辞ではゲストが聞き飽きてしまうので、2〜3分程度の長さにまとめるようにしましょう。
ゲストへ感謝を伝えるパターン
▼挨拶
本日は私たち二人の結婚式にお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。
皆様からたくさんの温かいお祝いの言葉をいただき、幸せな気持ちでいっぱいです。
▼エピソード
祝辞をくれた、いつもお世話になっている兄のような◯◯さん、
大学時代を思い出す最高のスピーチをしてくれた◯◯、
二人の仲の良さを感じる感動的なスピーチをしてくれた◯◯ちゃん、
普段聞くことのできない言葉の数々に、とても感動しました。
快く引き受けてくれて本当にありがとう。
私たちの結婚式では、これまでお世話になった皆様に少しでも感謝を伝えたいという思いで、今日まで準備をしてきました。
みなさんも想像できると思いますが、私たち2人はお互いこだわりが強く、喧嘩しながら準備をしていた時もあります。
しかし、なんとか協力してこの日を迎えることができました。
そして(新婦)の夢である結婚式を無事に行うことができ、僕も嬉しい気持ちでいっぱいです。
行き届かぬ点もあったとは思いますが、披露宴でのみなさんの笑顔をみて、改めて結婚式を行うことができて良かったと感じました。
▼結び
今日来てくださった皆様は、学生時代を共に過ごした友人や頼りになる職場の仲間たちなど、私たちにとってかけがえのない大切な方たちです。
このような素晴らしい日を迎えることができたのも、いつも仲良くしてくれるゲストのみなさんのおかげです。
本当にありがとう。
まだまだ未熟な2人ですが、私たちにはお手本となる素敵な先輩方がたくさんいるので、みなさんのような夫婦になれるよう精一杯努力していきたいと思います。
結びになりますが、本日ご列席いただいた皆様のご健康とご多幸をお祈りしまして、私たちからの挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
夫婦としての抱負を伝えるパターン
▼挨拶
本日は私たち二人の結婚式にお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。
今日1日を通して、皆様からたくさんの温かい言葉をいただき、嬉しい気持ちでいっぱいです。
▼エピソード
正直、結婚式がこんなにも素晴らしいものだとは思いませんでした。
(新婦)の夢を叶えたいという思いで結婚式に望んでいた僕ですが、いつの間にか(新婦)よりも様々な場面に感動し涙を流していました。
こんなにもたくさんの友人や先輩に支えられて、今日という日を迎えられたのだと、改めて皆様への感謝が深まる思いです。
また、(新婦)がどれだけみんなに愛されているかもわかる1日でした。
(新婦)は僕と初めて会った時から、誰にでも分け隔てない優しく明るい人だったので、友人のみんなからこんなに愛されているのを知ることができて、僕も嬉しく思います。
これから夫婦として歩んでいく中で、自分よりも人を優先する(新婦)をしっかり守っていけるように、精一杯頑張っていきたいです。
▼結び
これから先の人生で、きっと2人の意見がぶつかることもたくさんあると思います。
その時は、みんなが祝ってくれた今日のこの素晴らしい日を思い出し、明るく笑顔の絶えない家庭を築いていきたいと思います。
まだまだ未熟な私たちですが、これからも温かく見守っていただけると嬉しいです。
最後になりますが、本日ご列席いただいた皆様に改めて感謝し、私たちの挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
まとめ:かしこまりすぎない等身大の新郎謝辞で感謝を伝えよう!
いかがでしたか?
カジュアルな新郎謝辞のコツやかしこまりすぎない例文をご紹介していきました。
新郎謝辞はカジュアルに行っても問題ありません。
基本的な謝辞の構成を意識して、自分たちらしい言葉で感謝を伝えることが大切です。
ただ、カジュアルな新郎謝辞だからといって、ウケを狙いすぎるのは注意しましょう。
本記事でご紹介したゲストを巻き込んだ内容やクスッと笑えるエピソードを取り入れて、等身大の新郎謝辞を考えてみてくださいね。